「夕方になると靴がきつく感じる」「朝、鏡に映る自分の顔がパンパン…」。
特に寒い季節は血行が滞りやすいので、「むくみ」が気になる方が増えます。
単なる見た目の問題、体質のせいだと片付けていませんか?
むくみ(浮腫)は、体の水分が皮膚の下などに過剰にたまった状態です。
原因はさまざまですが、次のような病気が背景にあるケースもあります。
・腎臓・心臓・肝臓の機能低下
・静脈やリンパの流れの障害
・一部の薬の副作用
病気が原因のむくみは、医療機関での受診、治療が必要です。
一方で、生活習慣や一時的な体の状態で起こるむくみもあります。
例えば、
・塩分を摂り過ぎによる体内の水分量の増加
・アルコール摂取による血管拡張や水分バランスの乱れ
・長時間同じ姿勢による血行不良(立ちっぱなし、座りっぱなし)
などが代表的です。
むくみの背景として次にあげる要因が重なり、むくみやすさにつながることもあります。
1.ストレス
体に強いストレスを感じると、主に2つの変化が体内で起こります。
・自律神経の乱れによる血行不良
ストレスで交感神経が優位になると、血管が収縮し、全身の血の
巡りが悪化します。これが、手足の冷えやむくみの原因となります。
・ストレスホルモンによる水分の溜め込み
ストレスで分泌される「コルチゾール」(ストレスホルモン)が増えると、
血管やリンパ管の働きが低下し、水分代謝が乱れむくみやすくなります。
2.水分不足
「たくさん水を飲むと、むくんでしまう」と控えるのは、逆効果になる場合があります。
体が水分不足を感知すると抗利尿ホルモンを分泌して水分を溜め込もうとするためです。
直接原因になるとは限りませんが、こまめな水分補給は血液循環の維持に役立ち、結果的にむくみ予防につながります。
3.過度なダイエット
血液中のタンパク質「アルブミン」は、血管内に水分を保持する役割を担います。
過度な食事制限によりタンパク質が不足すると、アルブミン濃度が低下し、水分が血管外へ漏れ出し、むくみの原因となります。
「サラダ中心なのにむくむ」という人は、このパターンの可能性も。
4.腸の不調(お腹の張り、ガス、便通の乱れ)
腸はむくみやすい臓器の一つです。
冷えや運動不足、食生活の乱れなどで腸の血行が悪くなると、腸壁に余分な水分が溜まり、腸がむくんで「ぽっこりお腹」につながることがあります。
腸がむくむと…
●ぜん動運動の低下
→便秘・ガス腹。
●ぽっこりお腹
→腸そのものが膨張
●栄養吸収の妨げ
→身体がだるい、不調が続く
「便秘じゃないのにお腹が張る」「食事量を減らしてもお腹まわりだけスッキリしない」そんな悩みの原因は脂肪ではなく、“腸のむくみ”の可能性があります。
腸を温める、発酵食品を取り入れるなどの対策が有効です。
⚫︎押してチェック
すねのあたりを指の腹でしっかりと10秒間押し続け、指を離した部分がへこんだままであれば、むくんでいるサインです。(通常はすぐに元に戻ります)
⚫︎舌診(東洋医学)
舌が分厚く、周囲に歯形がついている状態は舌のむくみとされ、体に水分が溜まっている可能性があります。
その他、夕方になると靴や指輪がきつくなるのもサインのひとつです。
むくみは一時的な体の変化で起こることもありますが、
中には病気のサインの可能性があるため、早めに受診をしてください。
・むくみが数日以上続く、徐々に悪化している
・片足だけむくんでいる
・痛み、赤み、熱がある
・息苦しさ、動悸、胸痛を伴う
・短期間で体重が急増
・足の色が変わる、皮膚の変化を伴う
これらの症状の裏には、重大な疾患が潜んでいることがあります。
■下肢静脈瘤
血流が滞り静脈がコブ状に。放置すると炎症・潰瘍の原因にも。
■深部静脈血栓症(エコノミー症候群)
脚の深部に血栓ができ、血栓が肺に飛ぶと呼吸困難や致死的な状態になることも。
少しでも不安がある場合は早めの受診を。
●オフィス編
・机の下で足首回し(左右各10回程度)
・かかとの上げ下ろし(20回程度)
・こまめに立つ、歩く(階段利用やコピー取りなど)
●食事編
・塩分(ナトリウム)を控えめ
・「カリウム」を含む食品を一品追加する
(ひじき、納豆、バナナ、アボカド、ほうれん草など)
※腎臓病のある方や腎臓の機能が低下している方、服薬中の方は自己判断せず主治医に相談を。
●おうちケア編
・シャワーで済ませず、湯船に浸かって温まる
・寝る時は足を心臓よりやや高くする
・軽度な着圧ソックスを自分の体調や健康状態に合わせて正しく活用
中高圧(30mmHg以上)の製品を、医師の指導なく夜間に使用すると、足の血流が過剰に圧迫されるおそれがあります。妊婦の方や、糖尿病、動脈疾患のある方は自己判断での着用は避けましょう。
むくみは、単なる不快な症状ではなく、血行不良や乱れた生活習慣、体質から起こることもありますが、時には体の中で起きている異常を知らせるサインになることもあります。
「いつもと違う」と感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。
自分の体からのメッセージを正しく受け取り、明日からのセルフケアにぜひ役立ててください。
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