まだ暑さの残るこの時期、そうめんやざるそば、冷奴などは食欲が
落ちている時でもさっぱりしているので食べる機会が多いのでは
ないでしょうか?
皆さんは、薬味を入れていますか?
実は薬味は、味や見た目を引き立てるだけでなく、体にうれしい働きも
兼ね備えた“食べるサポーター”なのです。
ちなみに日本では江戸時代からうどんを食べるときに薬味として、
胡椒や大根が使われていました。
薬味はもともと、東洋医学で使われていた言葉です。
中国最古の薬物書では、薬には「五味(甘味・塩味・酸味・苦味・辛味)」が
あるとされ、これらが健康に働きかけることから「薬味」と呼ばれるように
なったと言われています。
日本では、料理の「味」や「見た目」を引き立てるだけでなく、健康面でも
さまざまな効果が期待できる食材として「薬味」が発展してきました。
実際に「薬味」がどのような健康効果を持っているのか見ていきましょう。
薬味は日々の食生活を、次のような点でサポートしてくれます。
●食欲増進
強い香りや辛みが脳を刺激し、胃腸の働きを活発にします。
食欲が落ちやすい夏場にもぴったりです。
●臭み消し
肉や魚の臭みを抑える作用があり、調理面でも活躍します。
●殺菌作用
一部の薬味には抗菌・殺菌作用があり、夏場の食中毒予防にもつながります。
※ここでは代表的な有効成分と効能をご紹介します。
他にもさまざまな健康効果が期待されているので、ぜひ調べてみてください。
1. みょうが
有効成分:αピネン(香り成分)
主な効能:食欲増進・覚醒効果
血行促進・発汗作用
有効成分:カリウム
主な効能:体内の水分バランスを調整、むくみを改善
💡食用に栽培しているのは日本のみ。
薬味として楽しめる1日2~3個が目安。
2. しそ(大葉)
有効成分:β-カロテン(体内でビタミンAに変化)
主な効能:抗酸化作用により、老化や紫外線による肌への
ダメージを軽減
免疫力アップ
💡β-カロテンの他、ビタミン類、カルシウム、食物繊維、鉄など
栄養成分は野菜の中でトップクラス!
3. しょうが
有効成分:ショウガオール、ジンゲロール
主な効能:血行促進による冷え性改善
胃酸分泌を促進して消化不良の改善
💡胃への刺激が強いので食べ過ぎには注意。
1日の摂取目安は10グラム(親指の第1関節くらいまで)です。
※「みょうが・しそ・しょうが」は“夏の三大薬味”と呼ばれています。
スーパーなどで一年中手に入りますが、実は夏が旬の薬味野菜です。
4. ねぎ
有効成分:アリシン(白い部分に多く含まれる)
主な効能:消化機能を高め、血行を良くします
疲労の原因物質である乳酸の分解にも関与
なお、アリシンはにんにくにも多く含まれています。
💡根に近いほど甘みが強く、縦に切ると辛みが抑えられます。
使う部位や切り方で風味が変わります。
5. 大根おろし
有効成分:イソチオシアネート(すりおろすことで生成)
主な効能:殺菌作用による食中毒予防
有効成分:アミラーゼ(消化酵素の一種)
主な効能:胃腸の働きを助け、消化促進や食欲増進
💡アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素やビタミンCを最大限に
摂るためには皮ごとおろすのがおすすめ。
6. わさび
有効成分:アリルイソチオシアネート
主な効能:強力な殺菌効果による食中毒予防
口内の雑菌を減らして、口臭予防
💡健康効果が期待できる適量は1日に5g(小さじ1杯)程度。 食べ過ぎは腹痛や下痢の原因にもなります。
7. 山椒
有効成分:サンショオール(辛み成分)
主な効能:血行を促進し、冷え性を和らげる
神経痛、肩こりの緩和
白髪予防に期待
有効成分:シトロネラール(香り成分)
主な効能:鎮静、鎮痙作用と抗不安作用
抗菌・消臭、虫除け効果
💡摂り過ぎると下痢や嘔吐のおそれがあります。
一日あたりひとふり(0.2g)程度を目安としましょう。
8. 唐辛子
有効成分:カプサイシン
主な効能:体温を一時的に上昇させる
冷え性改善、免疫力アップ
辛さを追求するなら一味唐辛子。
風味や香りを足したいなら七味唐辛子。使い分けるのがおすすめです。
9. かつお節
有効成分:イノシン酸(旨味成分)
主な効能:消化を助ける効果
エネルギーの代謝を促進
集中力や記憶力の向上
有効成分:EPA(エイコサペンタエン酸)
主な効能:血液をサラサラにする
中性脂肪を低下させる
💡かつお節は発酵食品。
高たんぱくで体内で生成できない全9種類の必須アミノ酸が
すべて含まれている優秀なサポート食材
10. ごま
有効成分:ゴマリグナン(セサミンなど)
主な効能:抗酸化作用による老化防止
血管の健康維持と冷え性改善
💡ごまの外皮は固く、消化されにくいため「すりごま」にしたほうが
栄養素を効率よく身体に吸収できます。
11. レモン
有効成分:ビタミンC クエン酸
主な効能:白血球の働きを助け、免疫力を高める
美肌効果
疲労の原因である「乳酸」を分解して、疲労回復
ほかにクエン酸が豊富な薬味としては梅干し、ビタミンCが豊富なものにはゆずも挙げられます。
💡皮にも栄養素が豊富。「白い内皮まで含めて生のまま食べる」のが、 最も健康効果の高い食べ方です。
薬味は、料理の味や香りを引き立てるだけでなく、残暑による食欲不振、体調管理や健康維持にも役立ちます。
寒い季節には、鍋料理にもぴったり。
まさに一年中使える“健康のパートナー”といえる存在です。
ただし、薬味は刺激が強いものも多いため、過剰摂取は控えましょう。
ひと手間加えるだけで、健康と美味しさの両方を手に
入れられるのが薬味の魅力です。
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“京の柚子七味”
内容量 10g
賞味期限:約160日
※対象商品は毎号変わります。
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