厚生労働省は、「健康寿命をのばそう！」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気で健康に、楽しく毎日を過ごせることを目指した国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」を推進しています。

このたび、博報堂健康保険組合では、このプロジェクトの一環でもある「ロコモ」について理解を深めるために、博報堂「ロコモチャレンジ！推進協議会事務局」の野口真理子さんにお話を伺いました。

博報堂健康保険組合の皆さま、はじめまして！

博報堂テーマビジネスデザイン局ロコモ チャレンジ！推進協議会事務局の野口と申します。
今日は「ロコモ」をご紹介させてください！

「ロコモ」とは、ロコモティブシンドローム（運動器症候群）の略です。立つ・歩くといった移動機能が衰えて、将来、要介護になるリスクが高まる状態をいいます。

博報堂は2010年からこのロコモの啓発を目的としたロコモ チャレンジ！推進協議会の事務局を担当しています。

ロコモは、整形外科専門医が超高齢社会を見越して提唱したヘルスケアコンセプトです。
2025年の今年、団塊の世代が75歳以上となり、国民の約4割が高齢者になっています。
寝たきりになる原因の4分の1は、実は足腰の衰え。だからこそ自分の足腰を保つことが重要です。

自立して動ける時間――つまり「健康寿命」をより長くすることが、これからの日本の大きな課題なのです。

「でも、ロコモって歳をとってからの話じゃないの？」

いえいえ、そんなことはありません！

実は、働き盛りの私たちこそ、ロコモ予備軍になる危険性があるのです。

デスクワークで座りっぱなしだったり、リモートワークで通勤がなくなったり… いつの間にか足腰の筋肉が衰えているかもしれません。

「まだ若いから大丈夫」と油断していると、将来後悔してしまうかも…！

まずはサクッとチェックしましょう！
今座っている椅子(40cmくらいの高さ)から片脚で立ち上がれますか？

これができないとロコモ度１。すでにロコモになっています。
当てはまる方はいますか？ぜひチェックしてみてください。
より詳しいチェックは以下のロコモオンラインで！

ロコモオンライン
https://locomo-joa.jp/

では早速、予防・改善方法をお知らせします！
大切なのは「今から」始めること！
忙しい毎日でもサクッとできる、「100秒」でできるロコモ対策、「ロコトレ」をご紹介します。
内容はシンプルに２種類――スクワットと片脚立ちです！

１ スクワット

２ 片脚立ち

運動だけでなく、食事もとっても重要です。多様な栄養をとると健康になることが科学的にわかっています。方法は簡単。
「さあ、にぎやかにいただく」という合言葉を意識してみてください！

＜執筆者プロフィール＞
野口 真理子
株式会社博報堂 ビジネスプロデューサー。ロコモチャレンジ！推進協議会 事務局。
2005年博報堂入社。医療ヘルスケアテーマにおける課題解決を目的とした様々な組織が協働するプロジェクトの開発・運用に従事。