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vol.80

感性が養われる
シンプルな方法

画像:はちみつ
画像:咳をしている女性

感性は、日々の習慣によって誰でも磨くことができ、さらに感性を 養うには以下の「5つの習慣」が必要とされます。 と、陶芸家・アーティストのSHOWKOさんは言います。

1. 微妙な違いに反応する「観察する習慣」
2. 惑うことを知る「整える習慣」
3. 多角的にものごとを捉える「視点を変える習慣」
4. 新たな世界を知る「好奇心をもつ習慣」
5. 自分の感覚を信じる「決める習慣」

その中で今回は、彼女の著作、『感性のある人が習慣にしていること』 (クロスメディア・パブリッシング)より「整える習慣」の中からいくつか ご紹介します。

1.身の回りを「整える」

ビジネスで成果を上げるためには、日々の業務を効率的にこなすだけ でなく、感性を磨き、柔軟な発想を生み出すことも重要です。 そのためにまず取り組むべきは、身の回りの環境を「整える」ことです。 「整える」とは、単にきれいにするだけではありません。それは、物理的な 環境を整えることで、心の在り方にも良い影響を与えるという考えに 基づいています。

財布の中身を整える

毎日使う財布の中身から見直してみましょう。レシートが溜まっていたり、 使わないカードで膨らんでいませんか。財布の中身を整理することは、 お金に対する意識を高め、無駄遣いを減らすことにもつながります。 最近ではキャッシュレス決済も普及しており、必ずしも現金を持ち歩く 必要はありません。しかし、現金が必要な場面もあります。 財布の中身を定期的に見直し、整理整頓することで、心の状態も 整えていきましょう。

自宅の環境を整える

クローゼット、薬箱、食器棚など、普段何気なく使っている場所にも、 整理されていない箇所があるはずです。「いつか使うかも」と置いて あるモノ、サイズや種類がバラバラのモノなど、散らかった場所があると、 思考にも影響を及ぼします。
日々の生活の中で、少しずつでも良いので、整理をする習慣を 身につけましょう。

「呼吸」を意識する

座禅や瞑想というと、少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、 呼吸に意識を集中させるだけでも、心が落ち着き、雑念を手放すことが できます。
深く息を吸って、深く吐く。これを繰り返すだけで、心が穏やかに なるのを感じられるはずです。日々の生活の中で、呼吸に意識を 向ける時間を取り入れ、心身ともに整った状態で仕事に 取り組んでみましょう。

2.ルーティンを「整える」

身の回りの環境を整えたら、次は日々のルーティンを整えましょう。 限られた時間の中で最大限の成果を出すためには、時間管理が 不可欠です。

集中できる時間と休憩時間を意識することから始める

「1時間集中したら15分休憩する」といったように、自分に合った サイクルを見つけることが大切です。
これは「ポモドーロ・テクニック」とも呼ばれ、短い作業時間と 休憩時間を交互に繰り返すことで、集中力を維持しやすくする方法です。 実際には「25分の作業+5分の休憩」を1セットとし、2時間ごとに 30分の休憩を取る、というメソッドです。
タイマーアプリなどを活用して、時間を意識しながら作業に取り組む ことで、ダラダラと仕事をする時間を減らし、効率的に仕事を進める ことができます。

お昼ご飯を軽めにする

ランチの習慣も、午後のパフォーマンスに大きな影響を与えます。 炭水化物を摂りすぎると、食後に眠気を感じることがあります。 これは、血糖値が急上昇し、それを下げるためにインスリンが 分泌されることが原因です。
血糖値の変動を緩やかにするためには、野菜やきのこ、豆など、 低GI食品を意識した食事を心がけましょう。ランチを軽めに 済ませることで、午後の集中力を維持することができます。

モノの配置を考えてみる。

毎日使うモノが奥の方にしまってある、というようなことはありませんか。 よく使うモノは、取り出しやすい場所に配置することで、日々の小さな ストレスを減らすことができます。定期的にモノの配置を見直すことで、 より快適な生活を送ることができるでしょう。

3.人間関係を「整える」

人間関係は、私たちの感性を磨く上で、非常に重要な要素です。 しかし、闇雲に多くの人と交流すれば良いというものではありません。 大切なのは、良質な交流を心がけ、そこから得たものをしっかりと 熟成させることです。

人との交流は、新しい視点や考え方を学ぶ良い機会です。 時には誰かに背中を押してもらったり、悩みを相談したりすることで、 視野が広がることもあります。
しかし、ただ時間を共有するだけの交流は、あなたの貴重な時間を 奪うだけかもしれません。

人間関係を整理する

「つきあう人の数をしぼる」と言うと、自分本位に不要な人を切り捨て、 友人の人数を制限するというように思われますが、決してそうでは ありません。自分にとって本当に必要な人との交流を大切にし、 それ以外の付き合いは減らすということです。
自分に合わない人との付き合いは、ストレスの原因になります。 そういった関係には、思い切って区切りをつけてみましょう。 去っていく人たちを無理に引き留める必要はありません。 必要なものは、またきっと別の形で手に入ってくるはずです。

人は誰しも、1日は24時間しかありません。その貴重な時間を、 誰のために使うのか、どのように使うのかを考える必要があります。
人間関係を整理することで、自分の内面と向き合う時間が増え、 感性を磨くことに集中できるようになります。

心の声に耳を澄ます。
自分を「整える」習慣を始めよう

私たちは日々、さまざまな感情に揺れ動き、時には迷いや悩みを 抱えながら生きています。
重要なのは、その感情を無視するのではなく、「ああ、私は今、 悲しんでいるんだな」「迷っているんだな」と、ありのままの自分を 受け入れることです。そして、その感情に対して適切に対処することで 心の状態を整えることができます。

身の回りの物を整理し、雑然とした空間を整えることは、心を整える ための第一歩です。感情の波に翻弄されるのではなく、自分自身の 心の状態を丁寧に観察し、整えることを習慣にすることで、物事の 本質を見抜き、より良い選択をする力が身につくはずです。 今日から「惑うことを知る」整える習慣を始めましょう。

<著者プロフィール>
SHOWKO ショウコ
https://www.showko.jp/

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今回は
感性のある人が
習慣にしていること
SHOWKO 著

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※対象書籍は毎号変わります。

画像:マスクをしている熊の人形
一定の集中作業と短い休憩を
繰り返すことで、集中力を持続させる
時間管理法ことをなんという?
  • ① ポモドーロ・テクニック
  • ② チミドーロ・テクニック
  • ③ コソドーロ・テクニック
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