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画像:指ヨガ

冬の食卓に欠かせない存在、みかん。手軽に食べられる上に、 ビタミンCが豊富というイメージは一般的ですが、実は、みかんには まだあまり知られていない驚くべき健康効果が秘められているのです。

「みかん」とは皮をむきやすい小型の柑橘類の総称です。 夏みかんや八朔なども含まれますが、一般的には圧倒的に収穫量の 多い、皆さんのよく知る「温州みかん」を指す言葉として用いられます。

みかんに含まれる「β-クリプトキサンチン」は、糖尿病、骨粗しょう症、 がんなど、さまざまな病気にかかる危険性を下げる可能性があると 報告があります。 今回は、そんなみかんの知られざる魅力に迫り、さらに健康を サポートする情報をお届けします。

糖尿病の発症リスクを抑制

みかんを毎日食べない人の発症リスクを「1」とした場合、「毎日1個、2個食べる人」は「0.53」、「毎日3個、4個食べる人」は「0.43」にまで低下することがわかりました。 また、日本糖尿病学会では、糖尿病患者に1日80kcalの果物摂取をみかんなら2個程度を勧めています。ですが、過度に摂取すると、血糖コントロールが悪化してしまう場合もありますので、注意しましょう。
※糖尿病患者の方は個別の病態により、量を判断する必要があるので、主治医と相談して決めて下さい。

骨粗しょう症の予防

過度なダイエットや老化で、骨がスカスカになってしまう骨粗しょう症。 しかし、みかんに含まれる「β-クリプトキサンチン」は骨を壊す細胞の 働きを弱めてくれるのです。閉経した女性でみかんをよく食べ、 「β-クリプトキサンチン」の血中濃度が高い人は、低い人に比べて、 骨粗しょう症の発症率が低いことが研究結果が出ています。

発がん抑制効果

みかんには「β-クリプトキサンチン」がオレンジやグレープフルーツと 比べると多く含まれます。さらににんじんなどに含まれるβ-カロテンの 約5倍の発がん抑制効果もあります。 そして、みかんの白い筋や薄皮には「ペクチン」という水溶性食物繊維が 含まれており、ペクチンは大腸がん予防にも有効とされています。 また、柑橘類の文旦や八朔などの果皮に含まれる「オーラプテン」という 成分は、動物実験において、大腸がん、肝臓がん、肺がんなど、複数の がんに対し抑制効果を示すことが確認されているのです。

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風邪予防にも!

風邪やインフルエンザが流行しやすい時期に、特に注目したい 栄養素の一つが、風邪に対する抵抗力(免疫力)をつけることが できる「ビタミンC」です。「ビタミンC」は、人間の体内で生成する ことができないため、食事から積極的に摂取する必要があります。 1日2個~3個程度のみかんで、成人の1日のビタミンCの摂取推奨量を カバーすることができます。

生活習慣病予防には
酸っぱいみかんより甘いみかん!

「酸っぱいみかんの方が、なんとなく体に良さそう…」そう思われる方が 多いかもしれません。しかし、それは誤解です。 実は、甘いみかんの方が、私たちの健康を支える「ビタミンC」や 「β-クリプトキサンチン」も、より多く含まれています。 みかんの甘さは、太陽の光を浴びて作られる糖によるものですが、 この甘さが増すにつれて、これらの栄養素も増える傾向にあります。

「甘いみかんは、ただ甘いだけ」と思わずに、ぜひ、その栄養価にも注目してみてください。

みかんの魅力再発見!知って得する豆知識

①甘いみかん(果物)は太りやすい?
果物の甘さを強く感じるのは果糖によるもの。 果糖は砂糖の1.15~1.73倍甘さを感じますが、エネルギーは 1g当たり4kcalと、他の糖と変わりません。果物にはケーキのように 脂質がほとんど含まれていないため、エネルギーは意外と少ないのは 魅力ですね。

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②おいしいみかんの選び方は?

画像:ボードゲーム

1. ヘタは小さめで、少し枯れているもの
2. 皮はふかふかしておらず張りがあり、濃い橙色で、つるっとして滑らかなもの
(農林水産省HPより引用)

③オレンジとみかんに含まれる栄養素は異なる?
みかんはオレンジよりも「β-クリプトキサンチン」を多く含み、 さまざまな病気の予防が期待できます。 また、ポリフェノールの一種である「ヘスペリジン(ビタミンP)」は、 血流循環を促し、冷え性改善に効果があります。 それに対して、オレンジは「アミノ酸や葉酸」が豊富。 疲労回復や赤血球の生産を助けることにも有効です。

④みかんをたくさん食べたら、手や足の裏が黄色くなってしまった。
みかんをたくさん食べると手が黄色くなるのは、柑皮症(かんぴしょう)と いう現象です。これは、みかんやにんじん、かぼちゃなどに多く含まれる 「β-カロテン」が原因で起こりますが、この症状は、一時的なもので 病気ではありません。 ※注意が必要なのは、柑皮症に似ている病気が存在していること。 代表的なものは「黄疸」です。

⑤「β-クリプトキサンチン」を効率よく摂るには?
「β-クリプトキサンチン」は油に溶けて吸収しやすくなる脂溶性の 成分のため、みかんを食べるのは食後がベスト。 また、加工の段階で「β-クリプトキサンチン」は減少してしまう可能性が あるので、ジュースやジャムなどではなく、新鮮な生のみかんを食べるのが おすすめです。

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今回は
“説明の上手い人が 「最初の1分」でしていること”
笹木郁乃 著

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画像:カルシウム
「みかんが黄色くなると〇〇が青くなる」ということわざがあります。
〇〇に入るのは??
  • ① 先生
  • ② 僧侶
  • ③ 医者
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