「最近、ものが覚えられない」「テレビで観るアイドルの顔がみんな一緒に見える」、 そんなことを感じていませんか? それはごく当たり前のことで、悩む必要はありません。
アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)の認知科学研究者ジョシュア・ハーツホーン氏は、 10歳~89歳までの約4万8千人を対象に、人間の脳の能力のピーク年齢について調査しました。 以下は、その結果から見えた各能力がピークに達する年齢です。
10代後半 「情報処理能力や記憶力」
20代前半 「新しい名前を記憶する能力」
32歳前後 新しい顔を覚える「顔認識能力」
43歳前後 「集中力」
48歳前後 他人の感情を読み取る「感情認知能力」
50歳前後 引き算や割り算などの基本的な「計算能力」
50歳前後 新しい情報を学び、理解する「情報の理解」
60代後半~70代前半 複数の選択肢の中から答を選ぶ「語彙力」
この研究では、人間の脳は年齢に左右されず、常に何らかの能力がピークである、 ということがわかります。
大切なのは、この事実を理解しつつ、前向きな意欲をもつことです。 年齢を重ねると、知能すべてが低下するわけではなく、「語彙力」のようにシニア世代まで 伸び続ける力もあるのです。自分の能力のピークは過ぎたと思わず、前向きに活動し続けましょう。
皆さんはペンフィールドのホムンクルスをご存知でしょうか。顔や手指が異常に大きい奇妙な姿を していますが、これは脳外科医ペンフィールドが、体の各部位に対応する脳の割合を3次元的に 表現したものなのです(左側が感覚領域、右側が運動領域)。
3-D Sensory and Motor homunculus models
at the Natural History Museum, London
ホムンクルスの3D人形を見ると、手指や口が極端に大きいですね。
これは手指や口を司る割合は感覚・運動領域共に体に与える影響力が非常に強いことを
示しています。
つまり、脳は指先に多くの指令を出しているのです。例えば蝶々結びなどを可能にするのは、
この脳の構造ゆえ手指は「第2の脳」と言われる所以なのです。
「第2の脳」を鍛えるために、〝指を使うこと〟は〝脳を刺激すること〟だと言われています。 手軽に実践できる健康法として「指ヨガ」があり、自分の指を刺激することで体を使ったヨガと 同様に心身のバランスを整えることができます。 いつでもどこでも実践でき、特別な道具も必要ありません。
それぞれの指は、足裏と同様に体の特定の器官や感情と繋がっていると考えます。特定の指を 刺激することで、対応する器官や感情に働きかけ、心身のバランスを整えてみましょう。
脳と手指には深い関係があることから、教育や介護の現場でも、指体操、手遊びを積極的に 取り入れています。
将棋や囲碁、麻雀といった脳トレ要素と指先を使うアナログゲームから、介護現場の声から 生まれた楽しく脳トレできるもの、少々ハードルが高いものまで種類はさまざまあります。
なかでもボードゲームは、戦略を立てたり、相手の心理を読んだり、計算したり、種類や 難易度も豊富であるため、世代関係なく参加しやすく、SNSやボードゲームカフェの影響で、 ひそかなブームとなっています。
プレイヤー同士の交流を促進し、コミュニケーション能力や交渉力を育むのにも役立ちます。 また、ボードゲームを通じて扱う内容は、数学や歴史、言語など多岐にわたります。 例えば、歴史をテーマにしたものを使えば、楽しみながらその時代の出来事や人物を 学ぶことができるでしょう。
エキサイティングできるお気に入りのボードゲームを見つけて、自分の脳のピーク年齢をさらに 先へと伸ばしていきましょう。
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