●頭がスッキリ、回転が速くなる
眠っている脳を活性化させるには糖分（ブドウ糖）が必要になりますが、ご飯や食パンの 代わりにアイスクリームでも摂取可能です。冷たさも良い刺激となり、目覚めもスッキリ、 食べやすさも忙しい朝にぴったりです。

●リラックス＆リフレッシュ
乳たんぱく質には必須アミノ酸トリプトファンが豊富に含まれており、日中は脳内で 「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに 変化します。また、バニラの香りには気分をリラックスさせてくれる効果もあります。

アイスクリームの主な原材料は、牛乳や乳製品、糖分などです。
（参照：https://www.icecream.or.jp/iceworld/qa/01.html）
ダイエットの観点で注目されているGI値で見るとどうでしょうか。GIとは、
グリセミック・インデックス（Glycemic Index）の略で、食後血糖値の上昇を示す指標です。
このGI値が高ければ高いほど、太りやすく、ダイエットには「低GI食品」が良いと言われて
います。GI値を比較すると、白米や食パンは高GI値に分類されますが、アイスクリームの
GI値は平均65で中GI値に分類されます。ご飯やパンを食べるよりも肥満や糖尿病に
つながりにくい食品といえるでしょう。

さらにアイスクリームはビタミンB2が豊富です。ビタミンB2は糖質、たんぱく質、脂質の代謝を 助ける働きがあります。運動などで体温を上げるとより効果が出るので、通勤前の朝食に 食べたいですね。

さて、ポジティブなことばかりを書いてきましたが、アイスクリームは糖質や脂質が多いので、 食べ過ぎるともちろん太ります！「いくら食べても大丈夫」というわけではないので、 ご注意ください。

また、体質的に冷たいものの刺激に弱い人は控えてください。朝、いきなり冷たいものを摂取 すると、胃腸の調子を崩してしまうこともあります。

アイスクリーム類には、「アイスクリーム」、「アイスミルク」、「ラクトアイス」の3つの種類が あります。そしてアイスクリーム類とは別に「氷菓」に分類される、果汁などを凍らせた アイスキャンデーやかき氷があります。 ラクトアイスはさっぱりとしていて食べやすいですが、他の種類に比べるとカロリーや脂質が 高めなので注意が必要です。 注目は乳固形分と乳脂肪分。朝食として選ぶなら、カルシウムに代表されるミルク由来の 栄養素を効率よく摂ることができるバニラのアイスクリームを選ぶと良いでしょう。 例えばカルシウムなら、バニラアイスクリーム100グラムで１日に必要な量（約700g）の 約20％（140g）を摂ることができます。

アイスクリームのカロリーは100gで約180kcalです。ちなみに白米茶碗１杯(140g)は 約220kcalで、糖質は52g、脂質は0.5gです。食パン１枚（60g）は約150kcal、糖質は27ｇ、 脂質は2.5ｇです。 脂質の過剰摂取やカロリー過多にならないように、量は80～120gくらいが理想です。 通常のカップアイスだとやや取りすぎになりますので、食べる量を調整してください。 （参照：食品成分データベース　https://fooddb.mext.go.jp/）

バニラアイスクリームはトッピングをしやすいので、フルーツやドライフルーツ、ナッツやきな粉など、 ビタミン、ミネラルの豊富な低GI食品と組み合わせて、健康的なアレンジも楽しみましょう。

最後に、当然のことですが、ご飯に納豆やお味噌汁、乳製品、サラダ、フルーツといった 栄養バランスの良い朝食が理想的です。ただ、夏のだるい朝、食欲がない朝など、 ときどき自分に甘くしたい時には、甘い「朝アイス」を試してみてください。