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vol.60

健康によくないは間違い?
ハンバーガーの栄養学

ハンバーガーをジャンクフードだと思っていませんか?

ハンバーガーはアメリカを代表する国民食で、日本では1970~80年代頃に全国的に広まった と言われています。手軽でおいしく、お腹も心も満たされることから、ファーストフードの定番 として子供から大人まで大人気です。
一方、ジャンクフードのイメージが強く、「カロリーが高くて太りそう」「カラダに悪そう」と いった理由から敬遠している人もいますが、実は、ハンバーガーは意外と栄養バランスに 優れた食べ物であることをご存知でしょうか。
今回は、「ハンバーガーを食べたいけれど、健康面が気になる」という方のために、 栄養学的な視点からハンバーガーを検証してみます。

そもそも健康的な食事とは?

健康的な食事の指標は、「PFCバランス(エネルギー産生栄養素バランス)」で示され、
PFCは、下記の表の割合で摂取することが理想とされています。

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PFCバランスは、たんぱく質と炭水化物は1g当たり4kcal、脂質は1g当たり9kcal
であることから、計算式(%)で求めることができます(1参照)。

ハンバーガーVSおにぎり

バンズにビーフパティ、トマト、ピクルス、玉ねぎ、ケチャップをサンドしたハンバーガーの
場合、1個当たりのエネルギーは494kcalです。
ちなみに、日本を代表するファーストフードである鮭おにぎり(2個)のエネルギーは
374kcalで、PFCバランスは以下の通りです。

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いかがですか?
ハンバーガーと鮭おにぎり(2個)のPFCバランスを比較すると、ハンバーガーは脂質が
やや高めですが、おにぎりより正三角形に近く、三大栄養素がバランスよく含まれている
ことがわかります。

進化し続けるハンバーガー

バンズに肉と野菜を挟むハンバーガーは、その独特な構造ゆえに、三大栄養素だけでなく、
ビタミン、カリウムなどのミネラル、食物繊維もとれます。しかも、バンズに挟む食材は
自由自在。野菜たっぷりのハンバーガーにしたり、サイドメニューにサラダを選んだりする
ことで、栄養バランスはさらにアップします。脂質がやや高めなので、食べ過ぎには注意が
必要ですが、忙しい現代人が手軽においしく必要な栄養素がとれることは大きなメリットだと
言えるでしょう。

最近では、脂質の少ない上質な赤身肉、新鮮野菜、完全栄養食のバンズなど、食材や
調理工程にこだわった高級グルメバーガーを提供する店が話題です。さらに、健康志向の
高まりから、ヴィーガン対応のハンバーガーも登場しています。

一方、健康を意識し過ぎて、制限ばかりではストレスがたまります。たまにはカロリーなんか
気にせず一緒にポテトやコーラを楽しむのもありです。要は全体のバランスが大切で、
どこかでうまく帳尻を合わせればOK。みんな大好きハンバーガー、おいしく楽しんでください。

[※1]
PFCバランスの計算式
【たんぱく質(%)】
たんぱく質[g]×4[kcal]÷全体のカロリー[kcal]×100
【脂質(%)】
脂質[g]×9[kcal]÷全体のカロリー[kcal]×100
【炭水化物(%)】
炭水化物[g]×4[kcal]÷全体のカロリー[kcal]×100

クイズ正解者の中から30名様に抽選で当たる!

今回は
“自分のやる気が
上がるのは、どっち?”
田中伸明 著

※対象書籍は毎号変わります。

ハンバーガーのバンズ。
上はクラウン、下はヒールと呼びますが、
真ん中にあるパンは何と呼ぶ??
  • ① クラブ
  • ② センター
  • ③ ジャック
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