自分の後ろ姿に自信はありますか?
「老化は足腰から」と言われますが、実は見た目の印象や体全体の老化には、「背中の衰え」も大きく関わっています。
猫背による背中の丸まり、筋肉のコリによる背中の厚み、代謝の低下による脂肪のつきやすさ……。
背中が老けて見える原因は一つではありません。そのカギを握るのが、肩甲骨まわりに多く存在する「褐色脂肪細胞」です。
今回は肩甲骨まわりを動かすことで、「老け見え」「老化」を改善する対策法をご紹介します。
脂肪の合成や分解、蓄積を行う脂肪細胞には大きく分けて、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類があります。 褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼し、熱をつくり出す働きがあり、「痩せ細胞」と呼ばれることも。 主に首まわり、肩甲骨周辺、脇の下といった限られた場所に多く集中しています。
しかし、この褐色脂肪細胞は加齢とともに減少します。生まれたばかりの赤ちゃんの頃を100%とすると、30代では約40%、40代ではなんと約20%にまで減少するという研究結果もあります。年齢を重ねると代謝が低下しやすくなる理由の一つとして、この褐色脂肪細胞の減少も関係していると考えられています。
さらに、日頃の運動不足やスマートフォンの使用、姿勢の崩れによって肩甲骨まわりは凝り固まりがちです。だからこそ、肩甲骨を意識的に動かして、褐色脂肪細胞を刺激し、働きを活性化させることが大切なのです。
肩甲骨まわりをしっかり大きく動かすことは、姿勢改善や肩・首の負担軽減につながるだけでなく、肩甲骨周辺に多く存在する褐色脂肪細胞にも良い刺激になると考えられています。
また、胸が開いて呼吸がしやすくなり、体を動かしやすいコンディションづくりにも役立ちます。
若々しい後ろ姿づくりと、代謝アップの両方を目指せるのが、肩甲骨を動かす習慣の魅力です。
肩甲骨を動かすことで期待できること
・姿勢改善のサポート
・肩や首の負担の軽減
・胸が開き、深い呼吸に
・血流促進で、明るい顔色に
・脂肪燃焼の促進
・基礎代謝の向上
・冷えにくい体づくり
・血糖値や糖代謝の改善 など
特にお風呂で体がじんわり温まっている時は、筋肉がほぐれているため、 ストレッチを行うのに最適なタイミングです。毎日無理なく続けられる、 簡単な「肩甲骨ほぐし」を習慣にしていきましょう。
体が寒さなどの刺激を受けると、脳から交感神経を介して体温調節の指令が伝わります。
この交感神経の働きによって褐色脂肪細胞が活性化し、体内の脂肪を燃やして熱を生み出すことで、体温の維持を助けるのです。
お風呂やストレッチで肩甲骨をほぐした後は、冷えたペットボトルやタオルを巻いた保冷剤などを使って、首の横・鎖骨まわり・肩甲骨周辺を数秒〜1分ほど冷やしてみましょう。
また、サウナの後に水風呂で体を冷やす“温冷刺激”も、褐色脂肪細胞を刺激する方法として注目されています。
無理のない範囲でぜひ試してみてください。
注意
高齢の方や持病のある方、冷えの強い方は、急激な温度変化は避けましょう。
冷たい刺激を取り入れる場合は、「ぬるめのシャワーから少し冷たいシャワーへ切り替える」など、無理のない範囲から段階的に始めてください。
肩を回す、肩甲骨を寄せるなど、スキマ時間に肩甲骨まわりを積極的に動かすことを意識しましょう。「肩まわし」「肩甲骨寄せ」「胸開き」など肩甲骨まわりを動かすストレッチは数多くありますので、自分に合ったものを探して取り入れてみてください。
ショウガやニンニク、トウガラシなど、昔から「体を温める」といわれる食材は、交感神経を刺激し、褐色脂肪細胞の働きをサポートします。
また、「よく噛むこと」も脳への刺激を通じて交感神経を高め、同様の作用が期待できます。一口ごとによく噛み、ゆっくり食べることで、食べ過ぎの予防にもつながります。
背中は、自分では見えにくい場所ですが、周囲からは意外によく見られている場所です。
「足腰」だけでなく、「背中」にもしっかり目を向けて、猫背や肩甲骨まわりのこわばりをケアしていきましょう。
放置してしまうと、後ろ姿が実年齢以上に老けて見えてしまうこともあります。
今日から「肩甲骨を動かす習慣」を始めて、若々しい後ろ姿と健やかな毎日を目指しましょう。
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