
NASAも推奨する
観葉植物パワー!
森林浴という言葉があるように、自然の中で過ごすと体がリラックスしたり、気分がリフレッシュすることは多くの人が経験しているでしょう。
なぜ自然は私たちに良い影響を及ぼしてくれるのでしょうか。
心や体、腸にまで。
自然がもたらす効果とは
私たちの身近にある自然といえば一番に思い浮かぶのは公園でしょう。
クイーンズランド大学が2016年に行なった研究では、1年の間に公園などで自然と触れ合った量を調べた上で、 うつ病や高血圧の発症率と比べました。
そこでわかったのは、うつ病の場合、週に1回30分ほど自然の中にいれば、自然とのふれあいがない人に比べて、 発症リスクが37%も低下すること。
そして高血圧の場合は、週に1回30分のラインを超えたあたりから症状が改善していくことです。 これらの数値は自然の接触時間とほぼ連動しており、公園に行けば行くほど 心と体は改善していくことがわかりました。
また、公園や森林は腸内フローラの改善にも重要な役割を果たします。 自然の大気には大量の微生物が含まれており、空気中で代謝と増殖を繰り返しています。 大気中の微生物は、私たちの呼吸器から体内に入って腸へ向かい、免疫システムに影響を与えます。
自然の大気を吸い込むだけでも私たちの腸内環境は改善するのです。 公園に行く時間がなかなか取れない、そんな人にも良い情報があります。 自然の恩恵は、偽物の自然からも得られることがわかっているのです。
ある実験では、緑豊かな公園の写真を5分見た人は、一般的な都市の光景を眺めた人より 2倍も副交感神経が活性化することがわかっています。別の実験でも、風の音や虫の声を聞いた被験者は、 オフィスのざわめきを聞いた時より優位にリラクゼーション反応が起きていました。
幸運度47%アップ!
侮れない観葉植物のパワー!

手軽に、より高い効果を得たい方におすすめなのが、観葉植物です。
ノルウェーで行われた実験では、 デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、 病気で会社を休む回数は少なく、 仕事の生産性は高い傾向が見られました。 これは観葉植物の近くで働くことで、副交感神経が活性化され、 体内の炎症が治まったことが理由のようです。
さらに別の実験では、 観葉植物を前に作業した被験者の幸福感が 47%アップし、作業の効率が38%上がったそうです。 これだけ手軽で生産性が上がるテクニックは珍しいでしょう。 観葉植物には天然の空気清浄機として シックハウス対策にも使えることが知られています。
NASAが行ったクリーンエア研究で 観葉植物が大気の清浄化を調べたデータをご紹介します。 ・スパティフィラム 日陰に置くことでベンゼンとトリクロロエチレンの両方を吸収する。 ただし葉に毒性があり子供やペットがいる家庭には不向き。 ・ポトス ホルムアルデヒドを吸い込む効果がある。
・セイヨウキヅ
ホルムアルデヒドを取り除くのに有効。 ただし毒性を持っているので子供やペットがいる家庭には不向き。
・キク
ベンゼンとホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。
・ガーベラ
ベンゼンとトリクロロエチレンの両方を吸収してくれる。