
脳疲労回復には「アクティブレスト」疲れているときこそ体を動かそう!
ずっと座っていたのに、全身ぐったり…。
こんな症状は体の疲れだと思っていませんか?
実はこれ、本当に疲れているのは「脳」の方。
脳の疲れが体に出る、その不思議なメカニズムを解き明かし、
「脳」も「体」も一度にスッキリさせるリフレッシュ方法を
ご紹介します。
脳が疲れると体も疲れる
《一日中会議が続き、アイディアを絞り、
細かい数字と長時間睨み合っていた》
こんな場合も、起こるのは脳疲労。
しかし、疲労の感じ方はだるさなど身体疲労と同じ。
その原因のひとつが、「頭を使う」ときの多くは
長時間同じ姿勢で作業をしているからです。
脳は全身の臓器の中でもいちばん多くの酸素を使う臓器ですが、
じっと座ったままで血流が悪くなって体が疲れると、
脳も酸素不足になり、脳も体も一緒に疲れてしまいます。
もうひとつの原因が「自律神経」。
仕事に集中していると交感神経が優位になり、活動的になりますが、
長く続くと次第に酸素を取り込む量が減って、血中の酸素濃度と
血糖値が低下、血行も悪くなっていきます。
さらに部分的な体温低下がおこり、コリのもとにもなります。
アクティブレストのすすめ
血流悪化に酸素不足。体は脳の疲労を蓄積し、なまってしまいます。
脳も体も一緒くたにリフレッシュしたい!そんな願いを
叶えてくれる方法が「アクティブレスト」(積極的休養)です。
アクティブレストとは、同じリズムやピッチで繰り返せる運動を
〝楽である〟から〝ややキツイ〟と感じる程度で行うこと。
血行が良くなり、酸素を含んだ血液が筋繊維に流れ、
各細胞へ十分に酸素が供給されます。それによって乳酸の分泌や
カルシウムの再吸収が起こると、筋肉が収縮しやすくなり、
疲れが取れやすくなるというわけです。
平日にも取り入れやすいアクティブレストとして、
おすすめなのがウォーキング。少し息があがって
汗ばむくらいを目標に、いつもより歩幅を広げて歩きます。
15分~20分でもOK。姿勢も意識するとよいでしょう。
脳疲労はストレスによっても引き起こされると言われています。
ストレス源の解消はなかなか難しいものですが、
脳疲労はストレッチで解消できます。
1時間に1度は、深呼吸をしながら伸びをしたり、
下半身を伸ばしたり、簡単なストレッチをすると効果的です。
室内でも、座っていてもできるアクティブレスト。
オフィスや通勤時など日常のあらゆるシーンでとり入れて、
脳の疲労をためない工夫をしていきましょう。